LPは最後まで読まれない。それでも成果が出るように設計するには?
「LPって、最後までしっかり読まれないって本当ですか?」
このようなご質問をいただくことがありますが、答えは「はい、ほとんどの場合、最後までは読まれません」。
そもそもWebサイトは、集中して読まれるものではありません。
特にスマホで閲覧されることが多い現在では、ユーザーは空き時間に情報を「読む」というより「探す」という感覚でスクロールしています。
その中でもLP(ランディングページ)は、特に読み飛ばされやすい媒体です。
理由は「セールスされている」と読み手が無意識に感じているからです。
広告が読まれにくいのと同じ心理ですね。
でも、それは「効果が出ない」ということではありません。
むしろ、読まれないことを前提に「読まれなくても伝わるLP」を設計すれば、しっかり成果を出すことが可能です。
最後まで読まれないLPでも成果を出すために
LPは基本的に上から下にスクロールして読まれていくため、構成の順番がとても大切です。
特に注目すべきなのが、ターゲットの「読み方のクセ」。
LPにはおおまかに3つのタイプの読者がいます。
1.即決型
フットワークが軽く、良いと思えばすぐに購入や申込をするタイプ。
この層はLPを細かく読まず、冒頭だけで判断して行動する傾向があります。
2.納得型
好印象を抱いても、情報を吟味してからでないと行動しないタイプ。
ページ全体をざっと確認し、自分に必要な情報だけピックアップするような読み方をします。
3.慎重型
たとえ内容に納得していても、不安や疑問が残っていると動かないタイプ。
LPの最後までしっかり読み込み、特に終盤の「よくある質問」や「保証情報」などまで確認する傾向があります。
設計のコツは「上から順に刈り取る」
この3つのタイプの読者に対応するには「LPの上から順に重要な情報を配置し、それぞれの層を段階的に刈り取っていく」ような設計が必要です。
とくに即決型の読者はLPの前半でしか判断しないため、冒頭でしっかりと価値を伝える必要があります。
ここで失敗すると、その先にどれだけ魅力的な情報があっても、読んでもらえないまま離脱されてしまいます。
メインビジュアルに必要な情報3点セット
とくに重要なのが、LPの最初にある「メインビジュアル」。
ここは読者の第一印象を決める場所であり、「この先を読む価値がある」と思わせることができなければ、離脱の確率が一気に高まります。
このエリアには、次の3つの要素をダイジェストとして含めるのが理想です。
1.ターゲットのベネフィット
読者が商品やサービスを通じて「どんな欲求が満たされるか」「どんな問題が解決されるか」を端的に伝える。
2.商品やサービスの魅力
他と差別化できる強みや、読者にとって価値がある特徴を、できるだけ簡潔に伝える。
3.権威づけ情報
実績、受賞歴、専門性など、信頼を担保できる情報を加える。
「なんとなく良さそう」を「確かに良さそう」に変えるために有効です。
これらを短く、分かりやすく、視覚的にもスッキリと伝えることで、即決型の読者の心をつかむことができます。
前半で魅力を伝えきり、後半は丁寧な補足に
メインビジュアルを含むLPの前半では、即決型~納得型の読者に向けて「これがあなたにとって価値がある」というメッセージをしっかり届けます。
そして後半は、さらに興味を持った読者や慎重型の読者に向けて、詳しい説明や安心できる情報を丁寧に補足していきます。
このように、前半で魅力を伝えきり、後半で不安を取り除くことで、LP全体の読みやすさと成果の両立が実現できます。
まとめ
LPは最後まで読まれません。
でも、それを前提に設計すれば、読まれなくても成果を出すことは十分に可能です。
読者は「読む」よりも「探す」ためにページをスクロールしています。
だからこそ、重要な情報を上から順にわかりやすく配置し、それぞれのタイプの読者に適切なタイミングで伝えることが大切です。
特にLP前半では、価値を端的に伝えることが成果を左右します。
LPの設計に迷ったときは、「最後まで読まれない前提」で設計されているかを確認してみてください。
それが、LPで成果を出すための大きな第一歩になるはずです。
「うちのLP、ちゃんと読まれてるのかな?」と思った方へ
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