LPとホームページの違いとは?それぞれの役割と使い分け
ランディングページ(LP)とホームページ(HP)は、目的も設計思想もまったく異なるものです。
「どちらを作ればいいのか?」「両方必要なのか?」と迷われる方も多いですが、まずはその違いをしっかり整理しておくことが重要です。
ホームページとは? 〜会社案内・情報提供の拠点〜
ホームページは、会社の情報を網羅的に掲載するための場所です。
主な役割は「情報提供」。
訪問ユーザーが必要な情報を探しやすいように、複数のページに分かれており、階層構造もあります。
ページ数は10ページ〜数十ページにおよぶこともあり、以下のような情報が整理されています。
- 会社概要(沿革・理念・代表挨拶)
- サービス紹介(複数あれば分類)
- よくある質問・お問い合わせ
- 採用情報やお知らせ
- 上場企業であればIR情報
このように、ユーザーが「自分で情報を探しに来る」前提で設計されているのがホームページです。
LP(ランディングページ)とは? 〜売るための1ページ〜
一方、ランディングページ(LP)は「ある商品・サービスを特定のターゲットに売るための1枚のページ」です。
ホームページのように多くの情報を網羅するのではなく、逆に情報を絞り込み、1ページ完結で気持ちを盛り上げながら申し込み・購入などのアクションへと導くのがLPの役割です。
マーケティングにおいては「セールスレター」と呼ばれることもあり、ページ構成や文章・デザインがすべてターゲットの心理導線に基づいて設計されます。
LPの典型的な構成例
- キャッチコピーとファーストビュー
- 悩みや課題の共感
- 解決策としての商品・サービス紹介
- 特徴や強みの提示
- お客様の声(口コミ・事例)
- CTA(申し込み・購入ボタン)
このように、LPは売ることに特化した設計になっているのが特徴です。
どちらを使うべき?状況に応じた使い分け
一般的には、次のように使い分けるのが基本です。
用途 | LP | ホームページ |
---|---|---|
売るためのページ | ◎特化 | △ |
会社情報を伝える | △ | ◎網羅性担保 |
複数のサービスを訴求 | △(工夫次第) | ◎整理して掲載 |
自然検索を狙いたい | △(SEOに弱い) | ◎多ページで対応可 |
LPとホームページを併用すべきケースとは?
LPとホームページを両方使ったほうがよいケースも存在します。
たとえば、以下のような状況が当てはまります。
- 商品の説明が多く、LPだけでは魅力を伝えきれない
- 高単価商材で、すぐに購入されにくい
- 業界やサービスが特殊で、信頼性を補完する情報が必要
こうした場合、まずホームページで情報をしっかりと提供したうえで、興味関心が高まったユーザーをLPへ誘導するという流れが効果的です。
運用例
ホームページのサービス紹介ページ → 詳しく知りたい方向けのLPリンク → LPで感情を喚起しCTAへ
このように設計すれば、網羅性と訴求性の両立が可能になり、顧客の検討ステージに合わせた導線設計ができます。
まとめ:目的と役割に応じた最適な設計を
LPとホームページは、どちらが優れているかではなく、どんな目的に対して最適なツールかで選ぶことが大切です。
- 信頼性のある会社情報を届けたい → ホームページ
- 商品やサービスの魅力を訴求し、アクションを起こさせたい → LP
場合によっては併用による相乗効果もありますので、ご自身のビジネスにとって最も成果が出やすい設計を選ぶのがポイントです。
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