格安SIM LPの作り方② | 契約より体験を訴求するLPの構成法
「格安SIMのLPは価格勝負になりがち」
そう思っている企業担当者の方は少なくありません。
確かに価格は重要ですが、それだけでは選ばれません。
今のユーザーが本当に求めているのは「自分の暮らしの中でどう使えるのか」という体験のイメージです。
本記事では、格安SIMを販売する企業がLPを制作する際に、体験ベースで構成することで購入率を高める方法をご紹介します。
なぜ体験訴求が必要なのか?
格安SIM市場は選択肢が非常に多く、どのサービスも「安い・早い・大容量」といった言葉を並べています。
この中で自社を選んでもらうためには、他と何が違うのかではなく、自分に合うと思ってもらうことが重要です。
実際のニーズはスペックより「使い方」
格安SIMを検討する人の多くは以下のような理由で情報を探しています。
- 月々のスマホ代を安くしたいが、やり方がよく分からない
- 今のSIMでは通信が遅い・容量が足りないと感じている
- 複数の端末(サブ機、子ども用、IoT機器)を使いたい
- キャリア契約が煩雑で気が進まない
つまり、彼らが気にしているのは価格の安さそのものというより、SIMを使ったときの体験が良いかどうかです。
LPに必要な「体験視点」の構成パート
ユーザーの行動イメージを起点にLP全体を構成することで「自分にも使えそう」という共感を引き出せます。
以下は、レンタルSIM型の格安SIM LPで設計した場合のパート例です。
各パートの役割と内容
1. ファーストビュー(導入)
- キャッチコピーでは「契約不要・即日発送・そのまま使える」といった始めやすさを強調
- サブコピーで「自宅でも外出先でも安心の高速回線」など、使う場面の安心感を提示
2. 利用シーンの紹介
- 在宅ワーク・テザリング・旅行・子どもの学習端末など、複数の使い方をイラストや画像で紹介
- 通信容量の目安を使い「100GB=Instagram 約117時間視聴」などの視覚的な比較も有効
3. ステップ解説(申し込み〜利用まで)
- 「契約書不要」「届いたら挿すだけ」のステップで、不安や手間を払拭
- Web申込・即日発送・送料無料など、ハードルの低さを数値で示す
4. 料金プラン+ライフスタイル別推奨
- 50GB/100GB/300GBなどの各プランに対し、この容量なら何に向いているかを丁寧に補足
例:300GBは自宅Wi-Fiの代わりにしたい方向け
5. 安心設計の訴求
- 「全額返金保証」「補償付き」「いつでも解約OK」など、最初の不安を解消する情報を前面に
- 解約金ゼロ/契約縛りなしという自由さは特に響きやすい要素
体験視点の表現:数字よりシーンで伝える
「月額〇円」「通信量〇GB」という情報だけでは、読み手の心は動きません。
それよりも、その容量で何がどれくらいできるかを、自分の生活に結びつく形で見せることが大切です。
例:100GBという表現を言い換える
- ×:100GBで月額2,915円
- ○:毎日SNSを3時間使っても余裕。1日中つないでも速度制限なし
さらに、動画/SNS/リモート会議など、用途別の目安(◯GB=何時間)を示すと、具体性が増して容量について安心してもらえます。
ターゲットに刺さる体験訴求の例
体験をベースにした訴求は、ターゲットごとに具体的なシーンや課題を想定することで、より共感を得られます。
以下は、格安SIMを検討する層に向けて有効と考えられる表現例です。
例1:スマホ代を見直したい30代会社員
- 訴求コピー案:「今のスマホは通話だけ。データは別のSIMにして月2,000円以上節約」
→ 主SIMとデータ通信用SIMの使い分けによる節約提案が響く可能性
例2:子ども用端末を持たせたい親世代
- 訴求コピー案:「ゲーム用スマホに格安SIMだけ入れて、通信範囲を安心コントロール」
→ 必要最低限の通信に絞ることで、親が感じる不安を軽減
例3:副業・在宅ワーク層
- 訴求コピー案:「自宅にWi-Fiがなくても、100GBで動画もSNSもストレスなし」
→ 通信制限や速度低下の不安を払拭するメッセージが有効
例4:旅行・帰省が多い単身者
- 訴求コピー案:「ホテルや実家でもすぐネット接続。返却不要のSIMで移動もラク」
→ 持ち運びやすさ、自由度を評価する層に届きやすい
このように、ターゲットごとに「どんな場面で役立つか」を想定して設計することが、体験型LPにおける訴求力を高める鍵となります。
なぜ体験は購入の決め手になるのか?
人がモノを選ぶとき、決断を下すのは感情の納得感です。
いくらスペックが優れていても、自分に合っていると思えなければ行動にはつながりません。
体験を重視したLPでは、
- ユーザーが自分を重ねられる
- 使ったときの安心感がイメージできる
- 問題解決後の快適な状態が伝わる
こうした心理的な安心があるからこそ、「とりあえず試してみようかな」と一歩踏み出してもらえるのです。
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次は容量プランを効果的に伝える方法というテーマでお話しします。
