LPとホームページ、どっちを先につくるべき?──迷ったときの判断基準と賢い始め方
「まずLP? それともホームページ?」──よくある迷いから
LP(ランディングページ)とホームページ、どちらから作るべきか。
これはWebでの情報発信や集客を考え始めた方から非常によくいただくご相談です。
SNSのような日々の発信には時間を割けない。
けれど、そろそろ自分たちの事業を「ちゃんと見える形」にしておかないと──。
そんな方がまず悩むのが「LPか、ホームページか」です。
結論から言えば、どちらが正解かは「目的」次第。
でもその判断が難しいから、迷われているのだと思います。
そこで今回は、それぞれの特徴と向き不向き、そして「迷っている人にこそおすすめしたい現実的な選択肢」をお伝えします。
そもそもLPとホームページって何が違うの?
まずは簡単に、それぞれの役割を整理しておきましょう。
LP(ランディングページ)とは
特定の商品やサービスの魅力を、1枚のページで伝えきり、「購入」「申し込み」「問い合わせ」など、成果に直結する行動を促すためのページです。
通常は広告やリンクから直接このページに着地する想定で作られます。
- 得意なこと: 短期で成果を出す(刈り取り)
- 不得意なこと: 幅広く情報を届ける、企業の全体像を伝える
ホームページとは
会社全体の情報を整理し「どんな事業をしているのか」「どんな思いで取り組んでいるのか」などを広く発信する場。
ブランドの信頼感を醸成したり、継続的な情報発信を行ったりするのに向いています。
- 得意なこと: 会社やサービスの全体像を伝える、信頼を築く(育成)
- 不得意なこと: 短期で明確な成果を出す(即効性は低め)
目的に応じた選び方のヒント
あなたが今「どんな理由でWebを始めようとしているのか」。
それによって選ぶべきスタート地点は変わってきます。
① とにかく早く、新規のお客様を獲得したい
→ LPからのスタートがお勧めです。
理由
- 限られたページで成果に直結する設計ができる
- 広告やSNSと組み合わせれば短期的な反応が得られやすい
② まずは自社のことをしっかり知ってもらいたい
→ ホームページからのスタートがお勧めです。
理由
- ブランドや理念、事業内容を丁寧に伝える設計に向いている
- 長期的な信頼の土台として育てやすい
でも「どっちも捨てがたい」あなたへ──「両立型」のすすめ
「早く成果も出したいけど、ちゃんと知ってもらう場所も欲しい」
そんな方におすすめなのが、ホームページの機能をもたせたLPからスタートする方法です。
この方法では、LPの中にブログやお知らせ機能をつけたり、しっかり伝えたい情報だけを「下層ページ(別ページ)」として設置することで、ホームページのような使い方もできるようになります。
そして少しずつ情報を充実させ、構成をブラッシュアップしていきます。
参考例
- まずは1枚のLPからスタート
→ 新規の問い合わせや申込みを狙える構成に。 - ブログや下層ページを追加して情報発信
→ 信頼や理解を深める機能を徐々に追加。 - 名刺代わりに活用しながら育てる
→アクセス数が増えるのに合わせて情報を充実させていく。 - ページが増えてきたら、ホームページとLPを並行して運用
→ホームページの中にLPを設置またはLPを独立させ、情報発信と成果獲得を実現。
Webサイトは「育てられる媒体」
Webサイトの良いところは「完成がゴールじゃない」こと。
紙のパンフレットのように一度作って終わりではなく、後からいくらでも情報を追加・更新していけるのが最大の魅力です。
だからこそ、最初から「完璧なWebサイト」を作る必要はありません。
むしろ、今の自分たちにとって無理なく現実的な形でスタートすることのほうが大切です。
迷ったときは「ページ1枚から、少しずつ」が正解かもしれません
- LPは、短期的に成果を出すのが得意
- ホームページは、信頼と情報を積み上げていくのが得意
- 迷ったら、LPにホームページの機能をもたせて始めるという選択肢がある
スタートアップ時や個人事業主の方にとって、この柔軟な形はとても相性がいいはずです。
「作っただけで放置されるLP」「重すぎて完成しないホームページ」にならないように、目的と段階に合わせて、「育てていく」意識で始めてみてください。
「LPとホームページ、どっちから始めたらいいか分からない」という方へ。
お客様の目的と事業フェーズに合わせて、最適な始め方をご提案します。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。