建設業採用LPの作り方④ | 福利厚生や働き方で選ばれる時代に中小建設会社が見せるべき本音と工夫
「給与はそれなりに出しているのに、なぜか選ばれない…」
そんな声が中小建設会社の現場からよく聞かれます。
かつては給与や職種だけで人材が集まった時代。
しかし今は働き方や福利厚生まで含めて、総合的に評価される時代です。
では、求人票や採用LPで「条件」をどう見せるか?
この第4回では、待遇の打ち出し方と、制度面の見せ方を徹底解説します。
1. 求職者は「条件」をどう見ているか?
まず大前提として、求職者が条件面で何を重視しているのかを整理しましょう。
求職者が注目しているポイント
- 月給や賞与だけでなく、手取り、実労働時間、休みやすさまでを総合的に判断
- 福利厚生の充実=会社が社員を大切にしているかの指標と見なされている
- 数字が明示されていないと都合が悪いから書いてないと感じる
- 特別感よりも生活との両立や自分ごとにできる現実的な情報が好まれる
つまり、それっぽい文言よりも、自分にも当てはまる具体的な記載が、応募動機につながるのです。
2. 待遇の伝え方で差がつく
採用LPでよくあるのが、条件を一応書いておく程度の記載です。
しかし実際には、同じ条件でも伝え方で大きく印象が変わります。
数字は「比較」で意味を持つ
- 「月給25万円〜」だけではなく「建設業界の平均より上」「未経験でも入社3年で30万以上可」などと補足
- 「残業月15時間」「年間休日100日以上」など、実態に即した平均値を記載
- 「賞与は年2回、業績により変動あり」など正直さと期待のバランスを伝える
見せ方の工夫
- 説明責任を果たす文脈:「なぜこの水準なのか」「どうやって決まるのか」まで伝える
- 表形式にすることで一覧性を高める(給与・昇給・賞与・手当・勤務時間・休日など)
- 「ウソくさくない」デザイン:大げさな言い回しを避け、事実ベースで丁寧に
3. 福利厚生は“生活との接点”を見せる
求職者が福利厚生を見るとき、それは入社後の生活を想像する瞬間です。
求められているのは派手さではない
- 昼食補助、交通費支給、作業着貸与などの基本的支援
- 子育て支援(育児休暇取得実績・短時間勤務)、介護との両立支援など
- 車通勤OK、駐車場完備、通勤距離の配慮
- 有休取得率、連休の取りやすさ、振休制度など
伝えるべきは「活用されている実態」
- 「制度はある」ではなく「実際に○○%が取得」「誰でも使える雰囲気がある」
- 写真や社員インタビューで、生活と制度が結びついていることを可視化
こうした視点は、この会社なら自分も大切にしてもらえると感じてもらうきっかけになります。
4. 小さな会社こそ「手の届く工夫」を伝える
大手のような豪華な福利厚生がなくても、中小企業ならではの強みを伝えることは可能です。
一般的に好まれる「中小ならでは」の魅力例
- 代表や上司との距離が近く、柔軟に働き方を相談できる
- 急な休みにも対応しやすい風通しの良さ
- 社員の声から生まれた制度(社内BGM・服装自由・ランチ交流など)
- 家族都合・行事への理解、突発的な用事にも配慮
こうした人の温かさや現場の判断力は、明文化されていないがゆえに伝え方が難しい部分でもあります。
採用LPでは、事例やエピソードを交えて言語化することで、共感を得られる伝え方が可能になります。
まとめ
働き方や福利厚生は、建設業界でも求職者の企業選びに大きく影響しています。
そして、多くの中小企業が思っている以上に見せ方次第で伝わる印象は変わります。
大事なのは、条件や制度の派手さではなく、「生活感のある情報」「正直さと丁寧さ」「自分にも関係あると思わせる説明力」です。
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次回(最終回)は、経験者・未経験者の心を動かす!建設業の採用LPに欠かせない5つの要素とは?と題し、成果につながるLPの要点を総まとめでご紹介します。