法律事務所LPの作り方② | 信頼される弁護士像をどう打ち出す?安心感の伝え方5つの視点
法律相談をする際、最も重視される要素のひとつが「信頼できそうかどうか」。
依頼者は、法律の知識や実績よりも先に、「この人に話しても大丈夫だろうか」と無意識に判断しています。
では、ランディングページ(LP)上で信頼できそうな弁護士をどう表現すればよいのでしょうか?
本記事では、LP制作の現場で蓄積されたノウハウをもとに、安心感と信頼性を伝えるための設計ポイントを解説します。
1. 安心感と信頼性は別もの
まず前提として、安心感と信頼性は似て非なる要素です。
項目 | 内容 | 表現手法 |
---|---|---|
安心感 | 雰囲気・表情・言葉から感じる人としての安心 | 写真・語り口・言葉のやわらかさ |
信頼性 | 専門性・経験・実績から感じる能力の高さ | 実績数・経歴・事例・資格など |
両方を適切に設計することで、「この人に任せてもいい」と思ってもらえるLPになります。
2. 信頼される弁護士像をつくる5つの視点
では、LP上でどのように信頼感を演出するか。以下の5つの視点が有効です。
① 顔が見えるプロフィール
相談者にとって、誰が対応するのか分からないのは不安材料となります。
- 弁護士の顔写真(柔らかい表情のものを推奨)
- 人柄が伝わる紹介文(専門性よりも親しみ・価値観)
- 「〇〇な想いでこの仕事をしている」といった背景ストーリー
たとえば「正義感からではなく、人生の再出発を支える仕事だから続けている」といった語りは、単なる肩書き以上に響きます。
また、対応エリアや相談手段(Web面談・電話対応・全国対応)を明記することで、地元密着型か広域対応かの印象が伝わり、信頼感につながります。
② 一貫性のある語りと構成
信頼は、一貫性から生まれます。
以下のような一貫性を保つと「軸のある人だな」と感じてもらえます。
- キャッチコピーとプロフィールのトーンを一致させる
- サービス説明と解決事例で矛盾のない価値観を示す
- 「私は〇〇を大切にしています」がサイト全体ににじんでいる
たとえば「依頼者の気持ちを最優先に、最適な落としどころを見つけます」と掲げるなら、事例や料金体系にもそれがにじむべきです。
加えて、医師や税理士などの他士業と連携している場合にはその情報も含めると、実務面でも信頼できる体制であることが伝わります。
③ 解決事例で具体性を出す
「この人、本当に実力あるの?」という不安には、具体的なエピソードが効果的です。
- 数字ではなくストーリー(例:長期化した調停を1回で解決)
- 相談前→相談後の変化を描写(例:依頼者の気持ちがどう変わったか)
- 専門用語を使わず、依頼者目線で語る
たとえ事例数が少なくても、どんな姿勢で取り組んだかを丁寧に語ることで、信頼性は十分に伝わります。
たとえば「保険会社との交渉で納得できる賠償額が得られた」という一文でも、説得力は十分です。
さらに、交通事故や相続など専門分野を扱う場合は「その分野をなぜ専門にしているのか」というストーリーを添えると、信頼感と共感の両立ができます。
④ 依頼者の声を活かす
信頼性を一番強く伝えるのは「第三者の言葉」です。
- 匿名・仮名でもOK
- 文章は短くても、自分の悩みと近いと感じさせる内容
- 「先生に会えてよかった」など感情のこもった一文が効果的
なお、相談者の声には「人柄の評価」「対応スピード」「わかりやすさ」など、技術面以外の要素も含まれているとより説得力が増します。
⑤ 弁護士本人の言葉で語るパートを設ける
最後に大切なのが、弁護士本人の言葉で語られたメッセージです。
それは理念や価値観であってもいいし、依頼者への手紙のような内容でもかまいません。
- 「私は、法律を武器ではなく灯火として使いたいと思っています」
- 「私自身も悩みや苦しさを経験してきました」
- 「誰かに相談することで人生が変わることを、私は何度も見てきました」
こうした言葉は、相談者の背中をそっと押してくれます。
形式よりも、温度感のある言葉が心に残ります。
3. ジャンルを問わず使える信頼設計のポイント
どのような分野の相談であっても、依頼者は以下の2点を見ています。
- この人は、私の話をちゃんと聞いてくれるか?
- この人に任せて、後悔しないか?
そのため、専門性よりも人柄・共感・実直さを重視した設計が重要です。
実際、多くのLPで成約につながっているのは、人として信頼できるかという感覚的な要素がしっかり伝わっているケースです。
4. LP構成における配置の工夫
内容だけでなく、どこに何を配置するかも信頼感に影響します。
- 上部でまず「人となり」が伝わる(キャッチ+顔写真+一言)
- 中盤にストーリーや想いを配置
- 下部に実績・解決事例・お客様の声を集約
- 最後に「信頼の言葉」として締めくくる
この流れが「人 → 想い → 実力 → 他者評価 → 締め」となることで、説得力が自然に積み上がっていきます。
5. まとめ|信頼を生む5つの表現軸
- 写真と紹介文で「顔の見える存在」になる
- 価値観や想いに一貫性をもたせる
- 数ではなく「語れる事例」を大切にする
- 第三者の声を効果的に活かす
- 弁護士自身の言葉で想いを語る
LPは「あなたが信頼に足る存在である」と感じてもらう入口です。
情報ではなく人柄に触れたとき、相談者は行動を起こします。
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「どんな構成なら信頼感が伝わるか分からない」
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そんなお悩みも含めて、LP制作のご相談を承っています。
弁護士としてのありのままを丁寧に言語化し、信頼されるページ設計をご提案します。
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次は違いが伝わる!他との違いを証明する差別化ポイントの見つけ方というテーマでお話しします。