ポータブル電源LPの作り方② | ユーザー心理に響く問題提起の仕方
ポータブル電源のランディングページで最初の数秒で離脱されてしまう要因の1つが、「自分ごと化できない」という問題です。
性能や価格をいきなり説明しても、ユーザーの頭の中に「自分に本当に必要か?」という疑問が残ったままでは申し込みや購入にはつながりません。
本記事では、ユーザー心理に響く問題提起をどのようにLPの冒頭で設計すべきかを整理します。
なぜ問題提起が必要なのか
問題提起は、ユーザーの心に訴えかけるのに重要な役割を果たします。
理由は以下の通りです。
- 災害対策の備えは必要性が見えにくいと後回しにされがち
- 性能比較だけだと「どれでもいい」と思われやすい
- 自分に必要だと思わせるのはスペックではなく、最初の共感
課題を可視化して不安を共有する
ポータブル電源は災害時に役立つという認識があっても、停電リスクの具体的なシーンが思い浮かばない人が多いものです。
例えば、こんな現実
- 地震や台風など自然災害は年々頻発している
- 停電が復旧するまでの時間は地域により数時間〜数日
- 真冬や真夏の停電は、体調リスクも含めて大きな不安材料になる
ターゲットの多くは、停電が起きたら何が使えなくなるかを具体的に理解していません。
問題提起の流れを整理する
問題提起のコンテンツをつくるときは、以下のポイントをおさえると効果的です。
1. リアルな数字・事実でインパクトを与える
- 「年間〇件の災害で〇万世帯が停電を経験」など公的データを引用
- 同地域の停電復旧時間の事例を挙げる
2. 生活への影響を想像させる
- 家電が止まることで、冷蔵庫、電子レンジ、空調、PC作業がどうなるか
- 子どもや高齢者、ペットがいる家庭なら特にどんな不安があるか
3. 自分は大丈夫かな?と思わせる問いを入れる
- いざ停電したとき、何を最初に困ると思いますか?
- 備えはしているけど、それは本当に使えますか?
問題提起の後に解決できる理由を示す
問題提起を行った後は、「だからこそ、信頼できるポータブル電源が必要です」と自然に解決策につなげる流れを作りましょう。
例)
- 長期保管でも劣化しにくい仕様のため安心です
- 万一の停電でも複数家電が同時に使えます
- UPS機能で突然の停電にも対応できます
このような「問題を解決する商品の特徴」を入れると、ユーザーは自然と商品に興味をもつようになります。
LP構成のポイント
「問題提起→商品で解消」という流れをつくるときは、いくつかポイントがあります。
ユーザーの不安を想像させる導線にする
- 被災時の停電中の写真やイラストを冒頭に
- 問題提起のテキストとビジュアルで「自分ごと感」を強める
問題提起→解決策の流れをブレさせない
- 問題提起の段階では詳細スペックを語りすぎない
- 不安の後に安心できる仕様・保証をまとめて伝える
数値データは信頼性が高いものを
- 公的な災害統計や気象庁データなど
- あくまで一般的なものを使い、独自戦略が漏れない形にする
これらのポイントをしっかり押さえることで、LPの訴求力を高めることができます。
よくある間違い
よくやってしまいがちな間違いについてもおさえておきましょう。
- 問題提起が大げさすぎて現実味がなくなる
- 不安を煽るだけで「それをどう解決できるか」が弱い
- 問題提起の後に流れが途切れ、LPの後半で別テーマになってしまう
ユーザーが離脱してしまうのを防ぐために、違和感のない構成や伝え方を心がけることが大切です。
よくある質問で疑問の「解決済み」を示す
問題提起で生まれた疑問は「よくある質問」で最終的に払拭しておきます。
例
- 停電中にどんな家電をどれくらい使える?
- どこに置いておくのが正解?
- 寿命が短いと意味がないのでは?
こうした声を先に入れておくと、自分の不安を理解してくれていると感じてもらえます。
まとめ
スペックで比較されがちなポータブル電源だからこそ、冒頭で「これがないと困るかもしれない」という課題を可視化することが大切です。
問題提起から解決策の流れをシンプルに示すことで、ターゲットの頭の中で「自分に必要だ」という答えを生み出すLPを目指しましょう。
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経験豊富なマーケターがお話を伺い、お客様に合ったご提案をさせていただきます。
次はターゲット別に響く活用シーンの設計法というテーマでお話しします。
連載『ポータブル電源LPの作り方』の目次
- 第1回:防災対策として選ばれる理由と安心感の伝え方
- 第2回:ユーザー心理に響く問題提起の仕方
- 第3回:ターゲット別に響く活用シーンの設計法
- 第4回:競合に埋もれない差別化ポイントの見せ方
- 第5回:安心して申し込める導線とFAQ設計のポイント
