LPで離脱率が高いセクションの見極めってどうしてますか?
せっかく作ったLP(ランディングページ)も、読んでもらえなければ意味がありません。
特に「あるセクションを境に読み進められなくなる」──つまり離脱率が高いセクションがあると、CVR(コンバージョン率)にも大きく影響します。
今回は、そうした離脱されやすい箇所の見極め方と、見つけた後にどう改善していくかという視点について、実際の制作現場の考え方をお伝えします。
離脱セクションの見極めには、数値+感覚の両方が必要
まず大前提として、「離脱率が高い」というのは主観ではなくデータで判断する必要があります。
私たちが実際に見るのは、以下のような情報です。
- ヒートマップツールでのスクロール率・クリック率
- Googleアナリティクス等による滞在時間・離脱ポイント
- セッションごとのページ内の動き
特にヒートマップのスクロール分析は非常に有効で、「ここまでは多くの人が見ている」「ここでガクンと離脱している」といった可視化ができます。
ただし、数値だけに頼りすぎず、実際に読んでみて違和感がある場所や「話の流れが止まるな」と感じる部分にも着目しています。
数字と感覚の両方から見極めることが、見逃しを防ぐポイントです。
離脱セクションを見つけたら、どう改善するか?
離脱ポイントが明らかになったら、すぐに改善に着手します。
このとき私たちは、以下4つの観点で情報の扱い方を見直すことを基本としています。
① 取り除く(不要な情報ならカット)
最も優先すべきなのは、「そもそも必要ない情報を削ること」です。
特に、
- 読者の関心とズレている
- 自社都合の説明になっている
- 証明力に乏しい主張がダラダラ続く
といった情報は、読者の集中力を一気に削ぐ要因になります。
あえて言わない勇気を持つことで、流れがぐっとクリアになります。
② 統合する(必要なら他セクションと合体)
情報自体に価値がある場合でも、独立させることでテンポが悪くなっていることもあります。
そういったときは、より自然な文脈に統合することで違和感を軽減します。
たとえば、
- 導入事例 → 信頼性の話の中に統合
- サービス紹介 → 強みや比較の中にまとめて見せる
このように、流れに沿って一体化させることで、読者のストレスが減り、離脱が防げるようになります。
③ 順番を変える(先に見せるべき情報は前に)
「本来は良い情報なのに、タイミングが悪くて読まれていない」──そんなケースでは、離脱率の低いセクションを先に見せるよう順番を変更します。
LPは文章というより「設計された体験」です。
読者がどこで納得し、どこで不安になるのかを予測しながら、読みやすい順番に再構成することで、離脱を大幅に防げることがあります。
④ 簡素化する(伝え方を軽く・わかりやすく)
最後は「伝え方」の工夫です。
情報自体に問題はないけれど、表現が複雑だったり、レイアウトが重かったりすると読まれません。
たとえば、
- 文量が多い → 要点だけ箇条書きに
- 抽象的すぎる → 具体例や数字を加える
- レイアウトが詰まっている → 余白を増やし視線を誘導
このように、読者の脳に負担をかけない見せ方に変えるだけで、離脱率が大きく改善されることもあります。
優先順位は、「削る → 統合 → 並び替え → 簡素化」
この4つの改善アプローチには、明確な優先順位があります。
- 不要な情報は削る(まずスリムに)
- 必要な情報はまとめる(テンポを整える)
- 流れを変える(読者の感情に沿う)
- 伝え方を整える(わかりやすさを最適化)
この順で見直すことで、何をどこまで直せばよいかがクリアになり、ムダな工数をかけずに成果改善につながる構成調整が可能になります。
まとめ:離脱率の高い箇所こそ、改善のチャンス
LPで成果を出すには、読み終わってもらうことが前提です。
そのためには、途中でユーザーが脱落しないよう、離脱セクションを特定し、確実に対処することが必須です。
- データと感覚の両方で見極める
- 4つの視点で見直し、スリムで自然な流れをつくる
- 無理に詰め込まず、必要な情報を伝える順序と形を整える
LP改善は「足す」より「削る」「整える」ことが鍵になります。
読み進められるLPこそが、成果の出るLPです。
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