ヨガ・エクササイズ LPの作り方③ | 離脱を防ぎ購買へ導くファーストビューとメインビジュアルの作り方
前回の第2回コラムでは、競合と差別化するための5つの訴求切り口と、自社の強みを活かしたメッセージ設計のポイントについて解説しました。
自社ならではの魅力を、どの切り口で伝えるべきかが明確になったら、次はいよいよLPの具体的な構成とビジュアル制作のステップに進みます。
第3回となる今回は、ランディングページ(LP)制作において最も重要とも言われるファーストビュー(FV)の設計とメインビジュアルの作り方について解説します。
LPの訪問者は、ページが開いた瞬間のわずか数秒で「自分に必要なページか」「読み進める価値があるか」を直感的に判断しています。
この最初のエリアで興味を惹きつけられなければ、どんなに素晴らしいコンテンツを用意していても読み進めてもらえません。
離脱を防ぎ、訪問者を確実に体験申し込みや問い合わせへと誘導するファーストビューの極意を見ていきましょう。
ファーストビューがLPの成果を左右する理由
ファーストビューとは、ユーザーがWebサイトやLPにアクセスした際、スクロールせずに画面上に最初に表示されるエリアのことです。
マーケティングやWeb制作の領域において、LPに訪れたユーザーの約7割〜8割は、ファーストビューだけを見て離脱(ページを閉じる・戻る)すると言われています。
つまり、どれほど内容の濃いプログラムを用意していても、ファーストビューで惹きつけることができなければ、その良さは誰にも伝わりません。
成果の出るファーストビューには、訪問者に対して一瞬で以下の3点を伝える役割があります。
- 誰に向けたページなのか(ターゲットの明示)
- このサービスを利用するとどうなれるのか(ベネフィットの提示)
- 次にどんなアクションを起こせばいいのか(明確なCTA・オファー)
これらが直感的に伝わるファーストビューを構築することが、LP全体の成約率を大きく底上げする鍵となります。
心を惹きつけるメインキャッチコピーの作り方
ファーストビューの印象を大きく左右するのがメインキャッチコピーです。
単におしゃれなフレーズを並べるのではなく、ターゲットの心理に刺さる構成を意識する必要があります。
キャッチコピーは主にメインコピー、サブコピー、マイクロコピー(注記・補足)の3層で構成するのが効果的です。
- ターゲットの悩みに寄り添うサブコピー
- メインコピーの上に配置し、誰のための情報かを特定します。第1回の記事で解説したターゲットの悩みや状況を具体的に提示することで、「これは私のことだ」と感じさせます。
- 例:運動が苦手で長続きしなかった方へ
- 例:ぽっこりお腹や体型の変化が気になり始めた30〜40代の方へ
- メインコピーの上に配置し、誰のための情報かを特定します。第1回の記事で解説したターゲットの悩みや状況を具体的に提示することで、「これは私のことだ」と感じさせます。
- 期待できる変化を提示するメインコピー
- 最も大きな文字で視認性を高め、サービスを通じて得られるベネフィット(理想の未来)を力強く伝えます。第2回の記事で解説した5つの訴求切り口のうち、自社が主軸とする強みを反映させます。
- 例:1日15分からの骨格美ボディメイク!無理なくしなやかな身体へ
- 例:姿勢を整え、お気に入りの服をもう一度自信を持って着こなす
- 最も大きな文字で視認性を高め、サービスを通じて得られるベネフィット(理想の未来)を力強く伝えます。第2回の記事で解説した5つの訴求切り口のうち、自社が主軸とする強みを反映させます。
- 心理的ハードルを下げるマイクロコピー
- キャッチコピーの近くや申し込みボタン(CTA)の周辺に、初心者歓迎、手ぶらでOK、初回限定〇〇円といった気軽さや安心感を与える要素を配置します。
信頼感と憧れを生み出すメインビジュアルの選定
テキスト情報と同じくらい重要なのが、ファーストビューの背景や横に配置するメインビジュアル(写真やイラスト)です。
人間は視覚情報を瞬時に処理するため、画像の印象がそのままサービスのイメージとして定着します。
ヨガ・エクササイズのLPにおいて、メインビジュアルを選定・制作する際の重要ポイントは以下の通りです。
- ターゲットが「共感・憧れ」を抱ける人物像を使う
- 使用するモデルや講師の写真は、ターゲット層と近しい年代・雰囲気、あるいはターゲットが「こうなりたい」と憧れる姿を表現しているものを選びます。若年層向けのモデル写真をそのまま中高年層向けのLPに使うと、読み手が自分には向いていないと誤解して離脱の原因になります。
- 実際のレッスン風景や笑顔のトレーナー写真を活用する
- フリー素材の海外モデル画像ばかりを多用すると、清潔感は出るものの「どこかで見たようなサイト」「実際の雰囲気が分からない」という不信感につながることがあります。実際に指導を行っているインストラクターの笑顔の写真や、アットホームなスタジオの様子を掲載することで、親しみやすさと安心感を演出できます。
- 文字の視認性(見やすさ)を最優先する
- 背景画像とテキストの色のコントラストを意識し、キャッチコピーが埋もれないようにデザインします。背景画像の上に薄い帯を敷いたり、文字にシャドウをかけたりして、一目見ただけで文字がすんなり読める工夫が不可欠です。
ファーストビュー内に設置すべき権威性・実績とオファー
キャッチコピーとメインビジュアルに加えて、ファーストビューの中に盛り込むべき重要な要素が2つあります。
- 信頼を補強する実績バッジ・権威性
- 言葉だけの主張には限界があるため、客観的なデータをファーストビュー内にチラ見せします。
- 例:メディア掲載実績多数(雑誌・TVなど)、累計指導人数〇〇名突破、満足度〇〇%、初心者率〇〇%
- ファーストビューの隅やメインコピーの近くに配置することで、一瞬で多くの人に選ばれている信頼できるサービスだという印象を与えることができます。
- 言葉だけの主張には限界があるため、客観的なデータをファーストビュー内にチラ見せします。
- ファーストビューから見える位置に申し込みボタンを置く
- すでに興味を持って訪れたユーザーや、ファーストビューの訴求で試してみたいと感じたユーザーを逃さないよう、画面をスクロールしなくても視界に入る位置に申し込みボタンを設置します。 ボタンの文言も単に「申し込む」とするのではなく、「まずは体験レッスンを予約する」「無料で相談してみる」といった、ユーザーが行う次の行動が明確にイメージできる表現にすることが大切です。
スマホ表示におけるファーストビュー最適化の注意点
ヨガやエクササイズのLPでは、アクセスの8割〜9割以上がスマホからの閲覧となるケースが一般的です。
そのため、PC画面でのデザインだけでなく、スマホで見たときにファーストビューがどう表示されるかを基準に制作を進める必要があります。
- 縦長画面での収まりを確認する:
- スマホ画面では縦の表示領域が限られます。キャッチコピーが長すぎて画面の大半を占めてしまい、メイン画像や体験申し込みボタンが画面外に押し出されていないか注意します。
- 文字サイズと行間の調整:
- スマホの小さな画面でもストレスなく読めるよう、文字サイズや行間を適切に設定します。
- ファーストビューの表示速度(軽量化):
- 高画質な画像を使いすぎるとページの読み込み速度が低下し、表示される前に離脱されてしまいます。画像データを適度に圧縮・最適化しておくことが重要です。
まとめ
今回は、LPの成約率を大きく左右するファーストビューとメインビジュアルの作り方について解説しました。
- ファーストビューで、誰向けか、どうなれるか(ベネフィット)、次の行動を一瞬で伝える。
- キャッチコピーはサブ・メイン・マイクロの3層構造で、ターゲットの悩みに寄り添い理想の未来を提示する。
- ターゲットが共感・憧れを抱くビジュアルを選び、実績データや明確なCTAをファーストビュー内に配置する。
ファーストビューでユーザーの心を掴んだ後は、ページをスクロールしながら「なるほど、これなら自分も変わりそうだ」「ここなら安心だ」と納得してもらうためのボディコピー(本文コンテンツ)が必要になります。
次回は、ビフォーアフターの魅せ方や、不安を解消するQ&A、体験レッスンのオファー設計など、離脱を防ぎスムーズに申し込みへ導くための中盤〜終盤コンテンツの作り方を徹底解説します。
次の記事 > ヨガ・エクササイズ LPの作り方④ | 信頼感を高めてハードルを下げるコンテンツ・オファー設計
連載『ヨガ・エクササイズ LPの作り方』の目次
- 第1回:成約率を高めるターゲット設定と3C分析の基本
- 第2回:競合と差別化する5つの訴求切り口とメッセージ設計
- 第3回:離脱を防ぎ購買へ導くファーストビューとメインビジュアルの作り方
- 第4回:信頼感を高めてハードルを下げるコンテンツ・オファー設計
- 第5回:スマホ最適化と成果(CVR)を最大化させる導線設計の極意