資格試験予備校・講座LPの作り方② | 受講希望者が抱えるリアルなニーズと不安の抽出
資格試験の対策スクールや講座で成果を出すランディングページ(LP)を制作するためには、市場や競合の分析に続き、読み手である顧客(受講希望者)の理解を深めることが不可欠です。
どれほど優れたカリキュラムや実績を用意しても、ターゲットが抱くリアルな悩みやニーズに寄り添った表現でなければ、ユーザーの心を動かすことはできません。
第2回となる今回は、3C分析のCustomer(顧客分析)にスポットを当て、資格試験の受講を検討している初学者がどのような背景を持ち、何を求めてスクールを探しているのか、またどのような不安を抱えているのかを深く掘り下げて解説していきます。
資格試験対策におけるターゲット人物像の整理
LPのメッセージ性を研ぎ澄ますためには、まず「誰に向けて書くのか」という人物像を整理する必要があります。
資格試験の対策講座を検討するユーザーは、一括りにできるものではなく、置かれている状況や生活スタイルによっていくつかの属性に分かれます。
主なターゲット層としては、以下のような人物像が挙げられます。
- 働きながら資格取得を目指す社会人
- 平日日中は仕事に追われており、限られたスキマ時間や休日を活用してキャリアアップやキャリアチェンジを目指しています。継続的な学習時間の確保が大きな課題となります。
- 家事や育児と両立しながら受講を検討する主婦・主夫
- 家庭の時間を大切にしながら、将来の社会復帰や独立・開業を見据えて資格取得を目指しています。自宅でフレキシブルに学べる環境を求めています。
- 将来の選択肢を広げたい学生
- 大学での講義や就職活動、サークル活動などと並行しながら資格取得を目指す層です。将来の可能性を広げるために効率的な学習方法を探しています。
これらのターゲットに共通するのは、資格を取得して人生やキャリアを変えたいという強いモチベーションを持っている一方で、受講料に対する経済的な判断や、途中で挫折せずにやり切れるかという懸念を抱えている点です。
初学者が抱える代表的なニーズ
資格試験の学習をこれから始める初学者が、独学ではなくスクールやオンライン講座の利用を検討する際、LPに対して何を求めているのでしょうか。
代表的なニーズは以下の通りです。
- 体系的で強制力のある学習環境
- 多くの初学者は、独学だけで合格するのは難しいと感じています。何をどの順番で学習すれば良いのかが明確に整理されたカリキュラムと、モチベーションを維持しながら学習を続けられる仕組み(強制力)を求めています。
- スキマ時間を活用できる手軽さと効率性
- 多忙な毎日を送る社会人や主婦・学生にとって、効率的な学習スタイルは必須条件です。通勤・通学電車の中やちょっとした空き時間にスマートフォンで手軽にサクサク学べる講義や問題集など、時間を無駄にしない工夫が響きます。
- コストパフォーマンスに対する納得感
- 資格講座の受講は決して安い買い物ではありません。そのため、単に価格が安いことだけを求めているわけではなく、提示された金額に見合うだけの教材内容、サポート、学習システムが揃っているか、という費用対効果の納得感を重視します。
- 基礎からの丁寧な理解と苦手対策
- 初めて触れる専門用語や難解な法律・知識に対して、基礎の基礎からかみ砕いて説明してくれる講義が求められます。特に論述問題や記述・実践的な答案作成など、独学では対策が難しいアウトプット部分を克服できるカリキュラムへの関心が高くなります。
- 自分に合った学習スタイルの選択肢
- 机に向かって何時間もテキストを読むのが得意な人もいれば、動画や音声で聴き流しながら覚える方が得意な人もいます。自分の生活習慣や学習タイプに無理なくフィットする選択肢が存在することが選定基準となります。
受講検討者が直面しているリアルな不安
LPでCV(コンバージョン)率を高めるためには、ユーザーのニーズを満たすだけでなく、踏み出す足を止めている不安を解消してあげることが極めて重要です。
初学者が講座購入のボタンを押す直前まで悩んでいるリアルな不安には、次のようなものがあります。
- 学習の継続とモチベーションの不安
- 途中で飽きてしまわないか、興味を持ち続けて最後まで走り抜けることができるのか、という心理的ハードルが存在します。
- 計画通りの進捗と理解不足への恐れ
- 仕事や生活が忙しくなったときに計画から遅れてしまわないか、一度つまづいたときに理解が追いつかなくなるのではないか、という不安を抱えています。
- 完全初学者・非専門分野からの挑戦に対する心配
- 過去に該当分野を学んだことがない初心者だからこそ、専門的な内容についていけるだろうか、独学以上に分からないことだらけになって諦めてしまわないか、という恐れを持っています。
- 仕事や家庭、学業との両立に関する悩み
- 育児や仕事、大学の課題やサークル活動と両立させながら、本当に試験日までに間に合う勉強量を確保できるのか、という懸念です。
- 相談相手がいない孤独感
- 資格試験の勉強は一人で黙々と進めることが多いため、「正しい学習方法ができているのか分からない」「疑問点が出たときに質問・相談できる人が周りにいない」という孤独感が障害となります。
顧客ニーズと不安をLPのコンテンツへ落とし込む
顧客分析によって洗い出したニーズと不安は、そのままLPの各セクションのコンテンツ(構成要素)へと変換することができます。
たとえば、「スキマ時間で効率よく学びたい」というニーズに対しては、スマホ対応の学習機能や短い講義動画の魅力をアピールするセクションを設けます。
また、「途中で挫折しそう」「独学で相談相手がいない」という不安に対しては、充実した質問制度や進捗管理機能、講師によるサポート体制を提示することで、買い手の心理的ハードルを取り除くことができます。
顧客が何に悩み、どのような言葉であれば安心して一歩を踏み出せるのかを理解することが、質の高いLPづくりの第一歩となります。
第3回では、今回の顧客分析と第1回の競合分析を踏まえ、競合他社とバッティングせずに自社を選ぶ理由をつくる差別化軸の整理について解説します。
次の記事 > 資格試験予備校・講座LPの作り方③ | 競合とバッティングしない差別化軸の整理
連載『資格試験予備校・講座LPの作り方』の目次
- 第1回:3C分析から紐解く市場環境と競合の強み
- 第2回:受講希望者が抱えるリアルなニーズと不安の抽出
- 第3回:競合とバッティングしない差別化軸の整理
- 第4回:初学者の背中を押すLP構成とコンテンツ設計
- 第5回:信頼感とCV率を高めるファーストビュー・訴求表現